Second Department of Nursing

第二看護学科

Second Department of Nursing

高校生・社会人から3年間で
看護師を目指す

全日制3年課程 男女共学 定員80名

高校生や社会人の方が最短3年間で看護の知識・技術と豊かな人間性を身につけ、多様な看護の場面に対応できる力を養います。
高等学校の卒業予定者や卒業生、社会人経験を経た人が一から勉強して3年間で「看護師国家試験受験資格」を目指すレギュラーコースです。
さらに専攻科(地域看護学専攻)に進学することで、「保健師国家試験受験資格」や「学士(看護学)」をすることが可能です。

学びのポイント

Points of learning

看護に関する専門科目と
多様な教養科目の
充実プログラム

教育理念のもと、豊かな人間性を育むために看護に関する専門科目だけでなく、「華道」や「人間学」「日本文化論」などの一般教養科目も充実しています。対象者には、多様な価値観があることを理解し、その価値観を尊重することのできる看護師を目指します。

実践的看護と
チーム医療としての
看護師の役目

国家試験を受験するために修得が必要な単位数は97単位ですが、本学では3年間で102単位を修得する有意義な講義と実習を展開。講義では、臨床現場で活躍されている医師や看護師を講師として招き、チーム医療としての看護師の役割を理解できるよう取り組んでいます。

Student Data数字で見る第二看護学科

学生の男女比

女性86% 男性14%

2022年度新入生

学生の年齢比

10代91.4% 20代以上8.6%

2022年度新入生

アルバイト経験

あり65.5% なし34.5%

2021年度
学生生活実態調査

通学手段

鉄道65.9% 自転車11.6%

徒歩18.8% その他3.7%

2021年度
学生生活実態調査

通学時間

30分未満30.2% 30分~60分未満32.4%

60分~90分未満26.6% 90分以上10.8%

2021年度
学生生活実態調査

就職先内訳

就職率

(2022年3月卒業生)

100 %
  • 就職率は、卒業生のうち国家試験不合格者、進学者、就職意思のない者を除いております。
    (非正規雇用者一部含む)
主な
就職先一覧
(2021年度)
  • 市立東大阪医療センター
  • りんくう総合医療センター
  • 大阪南医療センター
  • 近畿大学病院
  • 大阪府済生会富田林病院
  • 大阪府済生会泉尾病院
  • 市立柏原病院
  • 市立豊中病院
  • 八尾市立病院
  • 北野病院
  • 岸和田市民病院
  • 藍野病院
  • 青葉丘病院
  • 富永病院
  • 阪堺病院
  • 南堺病院
  • 八尾総合病院
  • PL病院
  • 城山病院
  • 松原徳洲会病院
  • 阪和第二泉北病院
  • 南大阪病院 など

取得可能資格

Qualifications that can be obtained

看護師(国家試験受験資格)

医師の診察にもとづき、診察や治療のサポートを行うだけでなく、高度化・専門化する医療体制のなかで、患者さんと医療スタッフ間のコミュニケーションを円滑にし、患者さんの相談や指導などといった心のケアも看護師の大切な仕事です。看護の知識や技術だけでなく、患者さんの立場に寄り添った看護が期待されています。

働く場所
病院・診療所、訪問看護ステーション、介護保険施設、社会福祉施設、看護の教育機関など

保健師学校の受験資格

看護師が主に病気の医療をサポートするのに対して、地域に住む住民の保健指導や健康管理をおこなうことが主な仕事です。

働く場所
保健所、保健センター、企業などの健康管理室、病院・健診機関、保健師の教育機関など

助産師学校の受験資格

主に病院に勤務し、妊産婦や新生児への保健指導、お産の介助、出産後の新生児や乳児ケア・育児指導などをおこないます。

働く場所
病院・診療所、助産所(開業が可能)、助産師教育機関、保健所、保健センターなど

W国家資格(看護師+保健師)&学士を
4年間で取得

内部進学推薦制度を利用し、専攻科(地域看護学専攻)に進学することで、プラス1年間で看護師国家試験受験資格に加えて保健師国家試験の受験資格を取得することも可能。条件を満たせば4年制大学卒業者と同等学位である学士(看護学)を得ることができ、将来の選択肢が広がります。

Precedent第二看護学科を卒業後、専攻科(地域看護学専攻)へ進学し、保健師として活躍

予防医療のスペシャリスト保健師が活躍する場所は多岐に。

進学前は看護師になりたくて、藍野大学短期大学部に入学しました。3年生の頃、実習で実際に患者さんとお会いし、病気の症状があらわれる早い段階で受診・治療をすることで重症化・疾病になることを防ぐ「予防医療」に興味を持ち、保健師を目指すことに決めました。

現在、私の仕事は難病患者さんへの「療養支援」です。患者さんや、そのご家族にお電話したり、ご自宅に伺い状態を観察しつつ、制度・支援の紹介や情報を提供しています。保健師は不安を抱える患者さんと一緒に問題を解決することが仕事です。これからもっと経験を積んで臨機応変に対応できる保健師になりたいと思っています。

先輩の声

Student's Voice

WHY I CHOSE

Student ’ s
Voice

安心して学べる環境と 選択肢の多さに惹かれて

受験生の時、進学先を選ぶ中で、第二看護学科は3年間で看護師を目指せ、専攻科へ進めば保健師などへの道も開ける点に魅力を感じました。さらに高校の先生の「藍野短期大学はすごく良い先生ばかり」という言葉が決め手に。実際、どの先生も一人ひとりに親身になってくれて、安心して学べる環境が整っていると思います。また短期大学なので一般教養科目があり、人間的にも豊かな知識を習得できます。日々の授業や課題は大変ですが、毎日取り組むうちに計画性が身に付きました。今はアルバイトも頑張りつつ、休日に友人と出かけるのが楽しみです。

2年生 若狭さん(樟蔭高等学校出身)

カリキュラム

Curriculum

看護の知識・技術と豊かな人間性を身につけ、医療現場での活躍をめざします。

医療や看護について十分な知識を持つことはもとより、患者に寄り添い共感を得ることができるように十分な教養をもつ学生を教育します。
さらに、病に罹らない社会・生活環境を整える手立てを考え、実行する能力を持った人材を育てます。

  • 基礎分野
  • 専門基礎分野
  • 専門分野
1年次

看護師として必要な知識を
1年次から身に付けていきます。

統計学や心理学、情報科学といった体系的に知識を学ぶ科目のみならず、一般教養科目も充実しています。専門科目としては解剖生理学や臨床病態学、看護学概論など看護師として必要な知識を1年次から身につけていきます。

  • 情報科学
  • 統計学
  • 物理学
  • 学びの基礎
  • 華道
  • 日本文化論
  • 人間学
  • 人間関係論
  • 家族論
  • 日本語表現法
  • 英語 I
  • 解剖生理学
  • 生化学
  • 薬理学
  • 微生物学
  • 病理学
  • 病態学 I・II
  • シン・メディカル論
  • 保健医療概論
  • 社会福祉学
  • ボランティア論
  • 看護学概論
  • 基礎看護学方法論 I~V
  • 地域・在宅看護概論
  • 成人看護学概論
  • 老年看護学概論
  • 精神看護学概論
  • 基礎看護学実習 I
2年次

より専門的な科目や演習など
実践力を高める力を養います。

1年次に身につけた教養をもとに、公衆衛生学や関係法規、災害・国際看護学を学びます。また、より専門的な科目や演習などをとおして実践力を高める力を養います。

  • カウンセリング心理学
  • 教育学
  • 英語 II
  • 臨床栄養学
  • 臨床検査・放射線検査
  • 公衆衛生学
  • 関係法規
  • ボランティア論 II
  • 地域・在宅看護方法論 I・II
  • 急性期看護学方法論
  • 慢性期看護学方法論
  • 成人看護学方法論
  • 老年看護学方法論 I・II
  • 小児看護学概論
  • 小児看護学方法論 I・II
  • 母性看護学概論
  • 母性看護学方法論 I・II
  • 精神看護学方法論 I・II
  • エンドオブライフケア
  • 災害・国際看護学
  • 基礎看護学実習 II
3年次

実習をとおして学んだことを
看護研究の授業でまとめることにより、自己の看護観を養っていきます。

看護研究や看護管理についての授業を受け、臨地実習が本格的に始まります。日々の看護実践だけでなく、実習をとおして学んだことを看護研究の授業でまとめることにより、自己の看護観を養っていきます。

  • 看護研究
  • 看護管理
  • 統合看護実践
  • 地域・在宅看護論実習
  • 成人・老年看護学実習 I・II
  • 小児看護学実習
  • 母性看護学実習
  • 精神看護学実習
  • 統合実習

PICK UP基礎から実践的な実習まで、
専門的な知識と技術を修得

基礎看護学実習 I

1年次後期には基礎看護学実習があり、それまでの学習を臨床の場で深めていきます。

基礎看護学実習 II

2年次後期にはステップアップした実習に臨み、患者さんをつうじて看護の学びを深めていきます。

各論実習・統合実習

3年次では各領域別で看護を提供し、統合実習では多重課題への対処・看護実践能力を養います。

老年看護学概論
(1年次)

高齢期を生きる人々がよりよく日常生活を送ることができるよう援助するために、加齢や健康問題に伴う生活の変化と個別的な援助の必要性について学びます。

精神看護学概論
(1年次)

こころのメカニズムや、人々が社会の中でよりよく生きるための精神看護の機能、役割についても学習していきます。

母性看護学方法論 II
(2年次)

マタニティサイクル各期および新生児の看護過程を学びます。看護過程の展開では、母子とその家族の看護を考え、母性看護に必要な看護技術も学んでいきます。

成人看護学方法論 III
(2年次)

紙上事例をもとに看護過程の展開についてグループワーク、演習などを行います。演習では、患者教育の実践、カンファレンス等をとおして主体的に学んでいきます。

学外実習

Off-campus training

実習時、教員が学生を引率し、見守りながらフォローしていきます。

また実習前、中、後に学生と面談をしながら実習の取り組み方や課題解決方法などをサポートしています。
さらに、教員と実習現場の看護師によるサポート体制をとっているので、安心して実習に取り組むことができます。

実習サポート

多彩な実習施設

Various training facilities

実習は、通学圏内の病院・施設を中心に行います。1年次、2年次はグループ関連病院である青葉丘病院を中心として看護の基礎を身につけ、3年次の各論実習や統合実習では複数の多様な病院・施設で実習を行います。

主な
実習先一覧
(2021年度)
  • 青葉丘病院
  • 富永病院
  • 大阪府済生会泉尾病院
  • 大阪府済生会富田林病院
  • 市立柏原病院
  • 大阪はびきの医療センター
  • 八尾市立病院
  • 大阪発達総合療育センター
  • 阪堺病院
  • 松原徳洲会病院
  • 大阪旭こども病院
  • 南堺病院 など

地方独立行政法人
大阪府立病院機構
大阪急性期・総合医療センター
小児科(NICU、GCU)勤務
看護師

餅谷さん
第二看護学科〈2019年卒業〉

卒業生インタビュー

Career Story

仕事内容も、やりがいも、大学時代のエピソードも、
卒業生のリアルをお届けします。

患者さんの未来を深く考え
支えられる看護師が目標です。

第二看護学科は専門学校と同じ3年課程ですが、看護以外にも幅広い教科が学べること、さらに短期大学士の学位が取得できる点に魅力を感じ進学を決めました。学校見学した際の雰囲気が良く、先生と学生の距離の近さが印象的だったことも理由のひとつです。

現在は小児科の新生児病棟に勤務していますが、療養施設での小児実習をよく思い返します。受け持つ患者さんの中には、将来、療養施設で過ごす子どももいます。その時の生活まで深く考えられるのは、実習での学びが身になっているからです。看護師になる前も、就いてからも大変なお仕事ですが、自分の成長を感じられる大きなやりがいに満ちています。学生時代はぜひ、いろんなことにチャレンジし、諦めない強さを身につけてください。そして理想とする看護師像を模索しつつ、夢に向かって頑張ってもらいたいと思います。

マイ・ストーリー

看護師のお仕事は
小学生時代からの

入学前

小学生の時に入院し、笑顔で接してくれる看護師さんの姿に安心すると同時に感動。その時に「私も看護師さんになる」と決めました。

同じ道を目指す仲間と
切磋琢磨した
3年間

在学中

協力し合える明るい雰囲気のクラスで、充実した時間を過ごしました。先生方の看護師時代の話もたくさん聞くことができ、興味深かったです。

大阪急性期・
総合医療センターに
入職

卒業後

新生児病棟のプライマリーナース※として、担当患者さんの入院から退院まで担当しています。今の目標は新生児集中ケアの認定看護師になることです。

※一人の患者さんを入院から退院までの全期間をとおして
継続的に受け持つ看護師

卒業生の声

今、学んでいることが、仕事の現場でどんなふうに役立つんだろう。夢をかなえた先輩に、聞きたいことがいっぱい!

教員メッセージ

Teacher's Voice

3年間で看護師資格を取得でき、
保健師への道も開けています。

第二看護学科は、専門学校と違い短期大学士が取得できること、4年制大学と違い3年間で学ぶところが大きな魅力です。大学なので一般教養科目があり、人間理解につながる感性を磨く教育にも力を入れている点は、藍野らしいところです。

短期間で学ぶため中身が非常に濃いので、そこは日頃から学生にも心構えを促しているところです。また、学生が相談に来てくれるのを待つのではなく、こちらから声を掛けるなど積極的にサポートしています。近年は、専攻科(地域看護学専攻)への進学を希望する学生が増えているのも注目すべき点です。看護師・保健師の両方の資格を取得する場合、大学では、4年目に2種類の国家試験を受験しますが、第二看護学科なら、まず看護師資格を取得し、その後1年間、専攻科(地域看護学専攻)で集中的に学び保健師資格を取得できます。

将来は保健師として働くことはもちろん、
二つの国家資格を持つことで、活躍の幅が大きく広がります。

河合 まゆみ(学科長・教授)